🕵️♂️名探偵たちの晩餐会へようこそ
- すてぽん
- 11月16日
- 読了時間: 2分
更新日:11月17日
今回も大好きな映画を紹介させてください。
コメディ/ミステリー 『名探偵登場』(原題:Murder by Death)です。
久しぶりにクローゼットの書庫から引っ張り出してきました✨

ある晩、世界中の名探偵たちが、謎の大富豪からの招待状を手に、ひとつの屋敷に集まります。
晩餐と殺人 -- なんとも物騒な組み合わせですが、これが 1976年の風刺ミステリー映画『名探偵登場』の幕開けでした。
この映画、ただの推理劇ではないんです。
登場する探偵たちは、どこかで見たような…
そう、あの有名な名探偵たちのパロディなんですよね。
古典ミステリーが好きな人なら大体わかるであろうキャラクター達。
ハードボイルドなサム・ダイヤモンド (サム・スペード風)
おばあちゃん探偵ジェシカ・マーブルズ (ミス・マープル風)
フランス訛りが怪しいミロ・ペリエ (エルキュール・ポアロ風)
東洋の知恵を振りかざすシドニー・ワン (チャーリー・チャン風)
洗練された紳士ディック・チャールストン (ニック・チャールズ風)
まあ、個性的な面々ぞろいです✨
彼らが集まれば、推理は迷走し、真相はどこへやら。
それぞれが「自分こそ最高の探偵」とばかりに、奇想天外な推理を披露します。
その姿は、まるで“推理ごっこ”のようで、観ているこちらも思わず笑ってしまうのです。

舞台がこれまたベタな典型的なクローズド・サークル形式です。
盲目の執事、耳と口が不自由な料理人、動く壁、消える部屋…。
まるで舞台劇のようなセットが、物語にユーモアと不気味さを添えてくれます。
またセリフのテンポとウィットが絶妙で、探偵たちの掛け合いはまるでコントを見ているようです。
この映画は、ミステリーの形式美を逆手に取ったコメディなんですよね。
名探偵たちが自信満々に犯人を指摘しますが全て的外れ💦
本格推理を期待すると肩透かしかもしれませんが、「探偵たちが本気でふざけている」その姿にがとても面白おかしく感じます。
そしてラストには、まさかのどんでん返し!!
「えっ、そう来るの!?」と、思わず声が出てしまうかもしれません。

ミステリーを見るのが疲れたとき、『名探偵登場』は、そんな夜にぴったりの一作です。




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